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今回は、DV問題について取り上げたいと思います。

【質問】
夫からの暴言・暴力がひどいです。自分にも悪いところがあると思うのですが、夫の仕打ちに耐えられそうにもありません。でも、子どもたちの将来のためには、私が我慢した方がいいかと悩んで、離婚に踏み切れません。どうしたらいいでしょうか?

【回答】

  1. あなたは悪くない
    「暴力」は絶対に許されるものでありません。暴力を振るう夫がどんな理由を言っていようと、正当化されることは絶対にありません。DV被害を受けている方は、自責の念が強く、自分が悪いと思いこんでいる方が多く見受けられます。日々の生活の中で、夫から「無能だ」とか一方的に責められている方は特にそうなりがちです。まず、自分は悪くないというところから出発してください。
  2. DVは子どもにも悪影響を及ぼす
    お父さんとお母さんが喧嘩をしているところは子どもたちには見せたくないですよね。もし、子どもがお父さんとお母さんの喧嘩を見たら、怖いと思うとともに、「自分がいい子にしていないからだ。」などと子どもに感じさせてしまうこともあります。DVがある環境でこれからもずっと生活していくことは、子どもにとってもよくないと思われます。場合によっては、親のDVが子どもの心に大きな傷を負わせてしまうことだってないとは言えません。子どもにとっても環境の変化が必要なことがあるのです。
  3. 経済力があったら親権者になれるというのは大きな間違いです
     よく、「俺はこれだけ稼いでいるのだから、子どもの親権は俺だ。」などと言う夫がいると聞きます。たしかに、これからの子どもの生活のためにはお金がかかりますし、お金が必要です。ですが、それは、お金を稼いでいる人が子どもを育てるべきだということにはなりません。離婚しても、両親には子どもに対する扶養義務があり、子どもを育てていない親でもそれは同じです。ということは、育てていない親は、扶養義務として、子どもの成長のために必要なお金を出さなければならない義務があり、それが養育費です。ですから、「離婚したら、親権を経済力のある夫に絶対にとられてしまう。」と思っているとしたら、それは間違いです。親権者は、子どもの福祉を考え、養育するにふさわしい方に決められるものです。

  4. 自分の人生は自分で決める。
    人のために生活することはとても大切なことですし、それで、人が喜び、ひいては自分も喜びを感じるというのならば、それもよいと思います。しかし、自分の意思、存在すら認められず、一方的に気まぐれな夫から言われるままに生活していくことは、決して人のために生活していることにはならないと思います。
    これから何年も続く自分の人生、自分で決めて暮らしていく決意も必要ではないでしょうか。

当事務所は、DV被害を受けている方のお手伝いを数多くしております。
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